ガルバリウム鋼板の基材である「鋼」は、鉄に炭素を加えた合金であり、一般的には「鉄」と認識されることが多いです。
鋼は強度に優れていますが、水や酸素に触れると錆びやすくなるため、防錆処理が重要になります。
ガルバリウム鋼板は、こうした鋼の弱点を補うために、アルミニウム、亜鉛、シリコン から成るメッキ層を施しています。
このメッキ層が鋼を保護し、耐食性を大幅に向上させているのが特徴です。
つまり、ガルバリウム鋼板は 「鉄の強度」+「アルミや亜鉛の防錆性」 を兼ね備えた素材で、屋根材や外壁材として非常に優れた性能を発揮します。
特にトタン(亜鉛メッキ鋼板)と比べると、耐久性が高く、長期間錆びにくいのがメリットですね!
ガルバリウム鋼板の構造
-
基材(鋼板)
-
強度が高く、耐衝撃性に優れるが、そのままだと錆びやすい。
-
-
メッキ層(ガルバリウム合金)
-
アルミニウム → 耐食性を向上
-
亜鉛 → 傷がついた部分を自己修復(犠牲防食作用)
-
シリコン → メッキ層の密着性を向上
-
-
表面塗装(塗膜)
-
紫外線や雨風から保護
-
錆の進行を防ぐ
-
色やデザインのバリエーションを増やせる
-
このように、ガルバリウム鋼板は単なる「鉄の板」ではなく、防錆性・耐久性・美観を兼ね備えた高機能な複合素材 というわけですね!
建材としても優秀で、特に屋根や外壁に使用されることが多く、トタンよりも長寿命でメンテナンスコストも抑えられるメリットがあります。
軽量でなおかつ地震による不安が軽減できる。
耐風性と耐久性に優れている。
屋根カバー工法ならコストパフォーマンスに優れている。
断熱材一体型の製品なら断熱性にも優れている。
長持ちさせるには定期的なメンテナンスも必要です。
この記事の監修者

岡林 司
四國スレート株式会社 代表取締役
業歴55年
昭和44年に創業し、高知県で50年以上、屋根・外壁工事を手掛けてきた四國スレートの3代目を務める。
先代から受け継いだ確かな技術や経験。さらに時代の変化を捉え、常に最新の技術と知識を導入し、お客様の多様なニーズにお応えしながら屋根・外壁工事に勤しんできた。
現在では「すべてはお客様のために」という使命を持ちながら、皆様の住まいに関するお悩みを解決し、より良い外壁・屋根工事をサポートするためのブログを配信している。